2017年8月14日月曜日

一句一遊「菜虫」結果発表

夫よりもむまそうに食ふ菜虫かな 水曜日
喰ふて良き草を菜虫に教へたり 没
敵おらぬ毎日さみし菜虫取る 没
菜虫取る疾くてふてふとなつてくれ 没

水曜日に読んでいただけました~! 嬉しい!
野菜嫌いの家族がいるご家庭は何とか食べさせようとあれこれ工夫されていることと思いますが、そんな苦労も知らずもりもり食べてくれる菜虫に複雑な思いを抱く農家のお母さんも居るのではないでしょうか。

今回、勉強のため個人的に「菜虫」で好きな句を鑑賞させていただこうと思います。
俳句と俳号は『落書き俳句ノート』様からの引用(県名省略)ですが、もし問題などありましたら下げさせていただきますのでご連絡ください。聞き取り隊の皆様、いつも有難うございます!


火箸もて菜虫をつかみ奈落へと  山の雪 様
どこへ、と言わず「奈落」と表現したのが妙手。「火箸」と相まって閻魔大王のような気分になる句です。毎日の作業では割り箸など使っていては却って不経済ですよね。

青空をまあるく齧る菜虫かな  どかてい 様
空と葉っぱと菜虫の青が重なり合う綺麗な句。ちょっとはらぺこ青虫を思い出しました。葉っぱの下から見上げたら菜虫が空を広げてくれるように見えるんだろうな。

菜虫手でつぶせるようになるまでの  NPOとうおん俳句部・越智空子 様
夏井先生もおっしゃっていましたけれど、この境地に至るまでの長い道のりを想像させてくれますね。菜虫だけじゃない、農家をやるか、無農薬にするか、子供が巣立ってもまだ続けるか……。様々な選択を続けてここまできた人生が見えるようです。

滑らかに動く菜虫へ曲がらぬ手  いつきの雪 様
良く動くぷくぷくした菜虫に過日の自分の指先を見たのでしょうか。出来ていたことが出来なくなってくる悲しさ、それでも習慣的にいつもの勤めを果たさんと伸びる指。瑞々しいまま短命に終るであろう菜虫と年老いた自分の手。物悲しくも美しい対比の句です。

『天』菜虫十匹川のアマゴにくれてやり  エノコロちゃん 様
実は東北にはアマゴは居ないので写真で拝見しました。ヤマメと似ている川魚で成長すればかなり大きくなるみたいですね。菜虫を放り投げたらそのアマゴの背びれがざぶりと光ったのでしょうか。
人間も広大な自然の中で食物連鎖の一角を担っているんだ、と思わせてくれるスケールの大きい一句。空気も野菜もアマゴもさぞかし美味しい所にお住まいなのだろうなあ、羨ましい……。(唐突に食欲で終る)

金曜日に読まれる句は本当に圧巻の一言ですね。なんというかプレバトの特待生の句を見る時のあの気分……。スケールが違うというか、聞いた瞬間映画みたいに全景とそこに住む人が脳内に広がるというか。いつも手元にあるものばかり詠んでいて、壮大な光景が広がる句って意識して詠んだことが無いから今度やってみよう。

今週は「はららご」ですね。ラジオって毎日何かしらあるのが楽しい!
はららごはかなり肩の力を抜いて詠んだ句ばかりなのですが、また選んでもらえると良いな。

2017年8月3日木曜日

俳句ポスト365「夏越」結果発表

仙台東照宮 茅の輪
後れ毛を咢と覚ゆる夏越かな 人選

回遊魚の所作もて茅の輪巡りゆく 人選

人に二つ取って貰えたのは初めて!
茅の輪や形代も大丈夫だったみたいで救われました。今回は難しくて六句しか作れず、総没も覚悟していたので一際嬉しい……。
水曜日のコメントによると今回の『夏越』参加者は970人、投句数は4632句だそうです。やはり皆さん難しかったのか今回は少なめですね。茅の輪を潜ったことが無いという方も結構いらっしゃるようで……。
仙台東照宮 茅の輪の説明文
夏越の祓は、実は御朱印集めで知っておりました。
集めている方はご存知でしょうが、期間限定の御朱印というのが有って、この夏越の祓の期間中だけ貰える神社があるのです。
有名なのは東京新橋にある烏森神社で、通常もカラフルな御朱印なのですが夏越の大祓の期間は涼し気な青の御朱印がいただけるのです。……と言っても期間中に行けたことがないので、私はまだ本物を見たことが無いのですが。
茅の輪も神社によって全然違ったりしますので、期間中にお参りできるとちょっと嬉しいです。折角の日本の美しい行事ですし、できれば毎年参拝して穢れを払ってもらいたいですね。

次の兼題の「鰯」。小さい頃に大船渡漁港で水揚げを見たことが有るけれどあれは秋刀魚だったのかな……。無理やり遠い記憶を引っ張り出しつつ頑張ります。
鰯の梅煮も食べたいよう……。美味しそうな兼題は勉強と言い訳しつつ太っちゃいそうだ。

2017年8月1日火曜日

【平成29年7月(第196回)】インターネット俳句会


油蝉子は悲鳴上ぐ稽古せり 1点

地域紙に潮見表ある盂蘭盆会 0点

なにも無き日に手を合す日焼翁 1点

合計2点

今回は二句取って頂けました。前よりは目に留まる句を詠めたかなあ。
最近はいざという時に大声が出せるよう練習したりイメージトレーニングしたりすることも有るみたいですね。確かに普段は驚いても「ひっ」くらいしか言えてないかも……。油蝉ほど大きな声が出せれば安心ですけれどね。

七月は「野生俳壇」と「一句一遊」に初チャレンジしてみました。
「野生俳壇」の兼題は『秋』だったのですが、投句直前まで下の短歌のお題『果物』だと思い込んでいて、送信フォーム開いた瞬間頭が真っ白になりました。秋の果物を詠んでいたので、ええいままよとそのまま投句してしまいましたが多分没だわな……。
一句だけ三夏の季語「バナナ」を使っていた句は直前で短歌に変えて送信するという暴挙。こ、今度から気を付けます……。

「一句一遊」の兼題は『はららご』と『菜虫』。はららごは鮭の卵、仙台で言うはらこですね。前の記事でも書きましたが、宮城南部では鮭の炊き込みご飯にイクラをたっぷり掛けたものを『はらこ飯』と呼んで、秋刀魚と並ぶ秋の御馳走となっています。
菜虫は葉っぱを食べる虫の総称。青虫を想像すると春っぽい言葉ですが、秋の季語なんだそうです。秋口に葉っぱをもりもり食べて、冬に蛹となって越冬し、春に蝶となるようなイメージなんだろうか。三月の七十二候に「菜虫化蝶(菜虫蝶となる)」ってあるもんね……。

次は8/9締切の俳句ポスト『鰯』、一句一遊『天』と『ささげ飯』、8/10にNHK俳句NHK『虫時雨』と『梨』。 わー忙しい!
筋トレと思って、まずはたくさん読んで自分なりに句を詠んでみることから始めます。いや本当、一年前に比べたら出来はともかく、数は詠めるようになってきたから筋トレ大事……。

2017年7月27日木曜日

くらげくらげ独り覚ゆはどのあたり

くらげくらげ独り覚ゆはどのあたり

俳句ポスト「菊日和」投句しました。……けどやはり満足いく出来とは言い難い……。
やはり心と体のコンディションは大事だなあ。紛らわせたくても禁酒しなくちゃいけないのがまたテンション下がるというか……。
でもなんとか歩けるようにはなってきたので、回復まではもうすぐだ!

このローテンションを上げるためと景気付けに、一句一遊に初チャレンジしてみようかと思います。取りあえず7月30日締切の「はららご」と「菜虫」かな。「はららご」ははらこ飯を擁する宮城県民としては挑戦し甲斐があります。作ったことないけど!
しかし、ラジオに投句するのも初めてなんですけどふりがなとかいるのかな……。

そういえば俳号の読み方、何で統一してないかというと万が一リアルで呼ばれることになった時、「かざんりょさん」と呼ばれるより「かやまさん」と呼ばれた方がいいかなっていう……。
もともとは種田山頭火氏と同じ納音の「火山旅」から取ったので、取りあえずネットでは「かざんりょ」で通すことにしようかな……。

あっ、そういえば多忙に紛れて見逃していた『ひめポン!』(NHK松山)の穴埋め俳句レッスンで「朝日」が取ってもらえたようです。
http://www.nhk.or.jp/matsuyama/himepon/movie/
前回は背景だったので嬉しいな。
穴埋め楽しいですけれど、他の方の回答や解説を見るのも面白い。そして正岡子規氏の俳句にしみじみ打たれて格の違いを噛み締めるのが堪らない……。またチャレンジしよう。

では「はららご」と「菜虫」、頑張りながらノンアルコールビールと洒落込みますか!

2017年7月25日火曜日

うつくしきもの差し出され夏の雨

うつくしきもの差し出され夏の雨

ぢぢぢぢと泣く誘蛾灯消してやる

実は先日、階段で転んで右脚を一三針縫う怪我を負ってしまいました……。
左足も捻挫でよちよち歩きです。この暑いのにお風呂とビールを我慢しなければならないのが地味に辛い。年休がたっぷり残っていたのが幸い、なるべくエアコンの効いた部屋で相方を顎で使いながら寝ています。この機会に積読本を片していくかな……。

俳句ポストとNHK俳句の締切も来ますが、正直怪我の痛さに気を取られて集中力が続きません。人間健康が何よりだと思い知りました……。どうしても一句くらいは挑戦しておきたくて、痛み止めの効いているうちに考えてみたけど多分この出来では没だろうなあ。
仕方ない。しっかり治して、来月また頑張ります!

以下俳句ポスト兼題の「菊日和」についてメモ書き。

菊日和:秋の季語。菊の花が咲く頃の良い天気を指す。
連想されるイメージ……明るい終り、すっきりとした終り、独立独歩、潔さ、清らかさ、静けさ、循環、輪廻、受け継がれるもの、円、柔らかさ。

俳句ポストはあと一日、上のメモを片手にもう少し粘ってみます。良い句が降りてきますように……。